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人の中に共存する二面性
そして、そこから発生する恐怖。
今回の「化猫」を見ての第一印象。
一概に「善」「悪」と分け隔てては言えないが、
誰しも「負」的な感情だったりは持っていたり、
その場のノリで、悪気はなく小さな「嘘」をついてしまうこともある。
今回の被害者の節子さんも
熱血女記者。で、本人は社会の不正を許さない
正義感も、もちろん持っているだろうが
旅館のチップをねだる仲居を見ながら一言
「ああいやだいやだ。こんな生活。私は良かった。
だって新聞記者様なんだから」
と、見下して言っている。
この時代、まだまだ男尊女卑の時代。
正義感が強い女性なら、ソレに不平等さを人一倍感じており、
また、そこがコンプレックスというか、敏感な部分で
その点で、森屋にもたてついている。
逆に「私は周りの女とは違う」というプライドも高く、
結局は自分が一番「一般女性」を見下していたのかもしれない。
←「女優になりたいのぉ~」のチヨさん
加世さんの頃より、今回のチヨさんの方が
「子ギャル設定」納得出来る感じのキャラだったような。
チヨさんも一見、明るくちょこっと軽い感じはするが、
そんな淫靡な匂いはしない印象を受ける女性だが
実は夜は露出の高い服で、お客の紳士に擦り寄り
猫なで声で甘え、自分を売り込む事に必死で
今の自分の状況をグチっている。
節子さんの事件の件も、接点がそれ程なかったというのもあり
「自殺」と先に聞いていたので、本人はさほど悪気もなく
『「死んじゃおっかな~」と独り言を言っていた』という、嘘の証言を
してしまった。
コレは、犯人を実は目撃していて「自殺」と聞いて関係ないやと
思ってしまった正男君もそうだが、それ故に
あの列車の中に監禁され、徐々に真実が明らかになっていくにつれ
心の中に芽生えた「恐怖心」は例え様もないくらい
恐ろしいものだったと思う。
「嘘・・・だってそんな・・・自殺って聞いてたから・・・」
そんな言い訳はもう通用しない。
自分のしでかしてしまった、些細な事だと思っていた事が
実は大事(おおごと)で、その事の重大さ。罪に打ち震える。
故に正男君の怯えようは只ものではなく、チヨさんも警察に
言った証言を言う際、何度も「ごめんなさい」と謝りながら言っていた。
他キャラも今更言うまでもないが、「人」というものを描いているなぁと。
市長と森屋は置いておいて、他はだからといって「悪人か?」と
言われると、そうでもない。「職務怠慢」とかはあったりするけど
(警察も運ちゃんも)
良い部分も悪い部分も合わせ持つ、やはり「人間」なんだな・・・ってことで。